fdf772d1ba13c7adf5abb77b757759c8_s



以前お伝えした対象者を知ろうでは、対象者を知る重要性をお伝えしました。それと共に、情報発信・広報の効果を高めることも同時に伝えました。

そして、さらに重要なのが対象者リサーチの実行です。重要性や効果を知っていても、やっていなければ意味がありません。しかし、じゃあいざやるとなっても、どうやるのか?が分からず、なかなか足を踏み出せないという部分があります。

そこで、今回は、その「どうやるのか」を、前編・後編に分けお伝えしていきます。


統計
まず手っ取り早く知ることが出来るのが統計です。例えば、あなたが主婦の方へ、「簡単に作れるのに栄養満点な料理を学べる料理教室」に関する情報を発信したいとします。この内容でも、十分人が集まると思うのですが、より多く来てほしいのなら、主婦が料理でどんなことに悩んでいるのか・どんなことを求めているのか見極める必要があります。その際に活躍するのが統計です。

ネットで「主婦 料理 統計」などと検索してみてください。すると様々な企業や団体が集計した統計が出てくるかと思います。その結果を見てみると、主婦の悩みの一つに「毎日の料理を考えるのが大変」と見えてきます。

そうであれば、「もう迷わない!!一ヶ月の献立レシピもプレゼント!!」と案内することで、主婦の方の関心を掴む確率が上がることでしょう。このように、統計はある程度の人数を何らかの共通点などでグループ化し、その人たちの特徴・悩みなどを数値化やグラフ化しまとめたものです。

ですので、あなたが対象にしている人は、どのような特徴があるのか、どんなことで悩んでいるのかを統計から読み取ることができます。
ネットでも調べられる手軽さがあるので、対象者が決まっているのなら、その対象者の統計を是非ご覧下さい。

ただ、注意があります。それは、統計はあくまでも傾向であるということ。そして、統計データの信頼性です。国が発表している統計と、初めて名前を聞いた企業の統計データであれば、信頼性が全く別物です。

なので、その統計データが信頼出来るものなのかを、あなたご自身が見極める必要があります。国・県・市などの行政や公的機関が発表している統計データは信頼性が高いと思います。みんなが知っている大企業のデータも比較的信頼性が高いですね。信頼性が低い統計や、公平性が低い統計データには気をつけましょう。


アンケート
あなたが、これまで活動を行ってきたのなら、サービスの利用者など、企業で言うお客様のような存在がいると思います。その方達を掘り下げてみると、ある共通点を持っているということがあります。
さっきの料理教室に通っているサービス利用者だとすると、、、

  • 朝は昨日残った夕御飯を食べている
  • 福祉関係のお仕事をしている人が多い

などなど、、

これらの共通点を、将来のサービス利用者も持っていたりします。なので、現在のサービス利用者からアンケートを取り、共通点を探ってみるのもいいかもしれません。
上記の例で言えば、福祉関係のお仕事をしている人が多いと分かれば、主婦であり福祉の仕事をしていると仮定して「介護の仕事だけでも大変なのに、今晩の献立まで考えなきゃと、お困りではありませんか?」と広報することで、より効果的な発信になることでしょう。


まとめ
今回は、前編ということで後編と比べると比較的やりやすい対象者リサーチをお伝えしました。作業は増えることになるのですが、特にお金をかけて広報を行う場合(チラシ・広告など)、資金をムダにしないためにも、対象者のリサーチをして、対象者が思わず反応してしまう提案を作り上げることをオススメします。
実際、私は対象者リサーチを行わず、「これでいけるんじゃないか?」と調子に乗り、チラシを配布した結果、驚くほど反応が無かったことがあります。あのときは物凄いショックでした(笑)